少し前に映画化された小説です。
ノンフィクションに近いフィクション。
アジアの闇の部分を描いた小説。
性の奴隷としての生き道しかない子供たちと、
それを助けようとする日本人とNPO団体の話。

子供を売る親、
子供を買う売人、
ストリートチルドレンであり男娼であった売人、
売人をまとめるマフィア、
マフィアが経営するペドフィリア専門の店、
子供を抱きにくる先進国の人々、
黙認する政府。
とまぁ、悪の悪循環な内容でした。
『生きながら火に焼かれて』が伝統的な悪習による悲惨な現状を訴えたものだっとしたら、闇の〜はアジア圏の出来事なうえに子供を買いにくる日本人もいるのでより身近なリアルでした。
「全く何事も我々には判らぬ。理由もわからず押し付けられたものをおとなしく受け取って、理由も判らず生きていくのが、我々生き物の定めだ。」(『山月記』)
この子供たちに押しつけられたモノはあまりにも重い。
映画のほうはかなり、残酷なシーンは削られているようです。